香港風水とは?
香港風水について
香港風水とは、風水の考え方が人々の生活に浸透している香港という都市で発展を遂げた風水のことで、日本で人気のある「西に黄色を置くと金運アップ」や「お掃除風水」などの風水とは異なる趣を持つものです。 香港は風水発祥の国である中国の文化圏の中でも1、2を争うほどの風水最先端都市といわれ、一般家庭だけに留まらず政府や大企業までが風水を建築などに取り入れています。 日本人の感覚では不可思議に思えるような、ど真ん中に吹き抜けを設けた穴開きデザインのマンションや波型を描くようなビルは、風水を建築に反映させているからこそ、そのような独特の佇まいとなっているのです。 建物ばかりか香港という都市そのものが風水を基に街づくりがされているほど、風水が尊重されている地域なのです。
香港風水の歴史
中国の中でも香港は比較的歴史の浅い都市です。アヘン戦争の末1842年に中国とイギリスが南京条約を締結し、香港島がイギリスの植民地となったことで誕生したのが香港という街であり、1997年にイギリスから中国に返還されました。 風水学の起源は紀元前ともいわれるほど長い歴史がありますが、香港の街並みに大々的に風水が取り入れられるようになったのは近代化が推進されるようになってからのことです。 香港には大地の気が集まるといわれる龍穴というパワースポットが存在します。香港風水を象徴する建物としてよく知られているのが、1985年に建設された「カニビル」という愛称で呼ばれる香港上海銀行本店の高層ビルで、この龍穴上に建っています。 また香港風水の聖地と称される赤松黄大仙祠という寺院が創建されたのも1915年と約100年前のことですから、いわゆる「香港風水」の知名度はここ数十年で急騰したものなのです。
香港は風水的に理想的な地形を持つ土地
香港は龍脈が通り龍穴に大地の気が豊かに溢れる土地です。 香港は連なる山々に囲まれた港町です。その山々のうち太祖山と呼ばれる1番標高の高い山から噴出した気がすり鉢状の地形をした市街地に幾筋にも分かれて尾根伝いに流れ込み、そしてすり鉢の底部分に集まっていきます。 龍脈とは大地の気の通り道であり、すり鉢の底部分に当たるのが先程もご紹介した龍穴です。龍脈は曲がったり枝分かれしたりして複雑になるほど吉相とされ、龍穴に流れる川もグネグネと蛇行している方が吉相とされます。 さらにそれに加えて、四神相応といわれる相が地形に現れれば文句なしの大吉相とされています。四神とは玄武・青龍・白虎・朱雀のことです。 玄武の相は太祖山と龍穴の間に父母山という小さな山があること。 青龍・白虎の相は太祖山を中心として左右に連なる山があること。 朱雀の相は平地の部分に離れ小島のような小さな山があること。 香港はこれらすべてを兼ね備えているため、風水的に理想的な地形を持つ土地といわれます。
香港風水と日本の風水の違い
日本で流行している風水といえばインテリアや内装について言及するものが一般的で、土地選びや建築にも反映される香港風水とは趣向の異なるものです。 今の日本でいう風水は中国から近年輸入された新しいものであり、現代の住宅事情でも取り入れやすいインテリアや小物、掃除などが中心となったと考えられます。はるか昔に古代中国から輸入された古の風水は陰陽道の礎と形を変え、現在は家相占いや方位学などにその思想が受け継がれています。 それに比べて本場中国の風水は生活と信仰に根ざした存在です。中国人にとって香港風水を信仰することは、日本人が寺社仏閣にお参りしてお札やお守りを授かったり、家を建てる前に地鎮祭を行ったりするといった感覚に近いのかもしれません。
香港風水を生活に取り入れる方法
香港風水を生活の中に取り入れたくても、家をすぐに新築したり住み替えたりすることはなかなかできませんよね。そもそも日本の住宅事情は生活の中に風水が浸透している香港とは違い、香港風水で理想とされる土地や家はなかなか見つからないと思います。 そうなると日本に住みながら香港風水を実践するのは、不可能に近いのではないかと思えてしまうかもしれません。 しかし風水の「気の流れを整える」という考え方に重点を置けば、日本に住んでいても香港風水を部分的に生活に取り入れることができます。また日本に存在する龍穴に行くことで、大地の気を吸収できるともいわれています。 実際に香港に旅行に行って大地の気を吸収するという方法もありますが、思いたってすぐに行ける人は少ないと思いますので、まずは自宅や近場でできるものから実践して開運を目指してみましょう。
風水グッズを上手に使おう
香港風水で人気のあるインテリアを家の中に飾ることで、良い気が入ってきて運気が向上するといわれています。特に人気があるのは水晶を持った龍の置物や凸面八卦鏡、赤と金色が中華の雰囲気を感じさせる福飾りや魔除けのお守りと言われる運気好転十二方位牌です。 これらを家の中の特に玄関に飾っておくと、家の中に良い気が入るようになり開運に繋がるといわれます。 もし玄関に飾って人に見られるのが恥ずかしいという場合は、寝室に香港風水を取り入れるのもおすすめです。自宅の寝室の形状や広さ、方角ごとに適したベッドの置き場所や向きなども、香港風水では細かく決められています。 寝室は寝ている間に気をチャージするために特に重要な場所とされていますので、吉相を目指して模様替えをしてみてはいかがでしょうか。 そしてもう1つ大切なのは、色使いです。香港風水ではインテリアや内装にできるだけたくさんの色がバランス良く使われていることが吉相とされています。インテリアはモノトーンや同系色で統一しているという方には抵抗があるかもしれませんが、小物からでもいいので様々な色を生活の中に取り入れてみてください。
龍穴は日本にも存在する
大地の気が満ちているといわれる龍穴は、実は日本国内にも存在しています。国土の約6割が山地となっている日本ですから、龍脈が流れ込む龍穴とされる場所の数も1つや2つだけではありません。 天皇陛下の居所である皇居は日本でも有数の強力なエネルギーを持つ龍穴のある場所として知られています。皇居がある土地は元々は江戸城が建っていた場所であり、江戸城は日本の最高峰である富士山と秩父山系からの龍脈が流れ込む龍穴上に建てられた城でした。 皇居が建つ場所の龍穴にはとても大きなパワーがあるため、中に入らずとも皇居外苑を散策するだけでもいい気が受け取れると言われています。 また有名どころなら日光東照宮や伊勢神宮、唐招提寺、太宰府天満宮などの寺社仏閣が建つ場所も、強力なパワーがある龍穴とされています。他にも日本全国各地に龍穴とされている場所がありますので、パワースポット巡りに出かけてみるのもおすすめです。
新居探しに香港風水を役立ててみよう
もしマイホーム購入や引っ越しを考えているなら、新居選びや家の設計に香港風水を役立ててみてはいかがでしょうか。 香港風水に不可欠なものが、本命卦(ほんめいか)です。本命卦とは生年と性別から導き出すことができる八卦のことで、まずは本命卦を調べることによって、自分にとって良い作用をする方位と悪い作用がある方位を知ることができます。 本命卦がわかれば自分にとってどんな間取りが適しているのかを判断できるので、新居選びや設計の参考にすれば風水的に良い気が流れる居住空間に住むことができるでしょう。良い気が流れる空間に寝起きをすることで、運が開けていくといわれます。 本格的に本場の香港風水を取り入れたいのであれば、風水に関して深い知識を持つ専門家に鑑定してもらってもいいでしょう。
香港風水占いをするときに占い師に伝えると良いこと
香港風水を住居や生活に本格的に取り入れるためには、詳しい専門知識が必要です。情報量が多く自分で勉強しきれないことも多いので、占い師等の専門家に頼った方が効果が期待できるでしょう。 それでは、香港風水を占ってもらう際にはどのような質問や要望を伝えると、より良い占いが受けられるのでしょうか?
現在の住居の問題点
香港風水は基本的には地相や家相を診る占いなので、まずは自宅の問題点を洗い出していく必要があります。 人それぞれ様々な悩みがあるとは思いますが、その悩みを助長してしまっている問題が自宅の中にあるかもしれません。また正確な鑑定を受けるためには現在住んでいる家の間取りや立地、周辺にある建物などについて詳しく伝えることが大切です。 家相の問題点がわかればそれを解消したり、凶相を打ち消したりする対処法を指導してもらいましょう。
全体運を向上させたい
香港風水がもたらす幸運とは、恋愛運や仕事運などピンポイントの運勢の向上というよりは、家全体に流れる気の流れを良くしてバランスを整えることにより、全体的な運勢を向上させて得ることができる幸運です。香港風水で重要視されるのは何かを突出させることよりも、全体を調和させることです。 たとえ恋愛が充実しても仕事がうまくいかなければ結婚に際して問題が起きる可能性もありますし、いくら仕事が順調で金銭的に潤っても、病気がちで孤独で寂しい生活を送っていたら幸運を実感することはできません。 方法によっては特定の運勢を向上させることもできますが、基本的には全体運を上げるものと考えて占い師に相談してみてください。
香港風水占いは電話占いでも占える?
電話占いには本場の風水や風水の根源ともなる陰陽五行説に精通している占い師が多数在籍していますので、風水鑑定を行っていただくことももちろん可能です。 風水師に実際に自宅に来てもらうとなると経費がかかるため費用も高額になりますし、自宅に招くために予定も調整しなければなりませんから気軽に相談することは困難ですから、個人でお願いするには敷居が高く感じてしまいますよね。 その点電話占いであれば出張費などがかからず鑑定料だけで自宅の風水を鑑定してもらうことができますし、思い立った時にすぐに鑑定を依頼することができます。 特に近頃うまく物事が回らない、なぜか何もかもが滞ってしまうと感じている方には、ぜひ電話占いの風水鑑定をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。香港風水の奥深さ、そして日本の風水との違いを理解すれば、印象が変わってくると思います。 香港は今や世界トップクラスの経済都市であり、風水を始めとした古の時代から続く文化と時代の最先端を行く建築や技術が共存する街です。2005年には世界的に人気のあるテーマパークもオープンし、観光地としても貿易都市としても、ますますの発展が期待できる地域でもあります。 この香港の繁栄には香港風水の存在が一躍買っているといっても過言ではありません。どんなに近代化が進んでも大いなる自然の力を損なわない街づくりを行っているからこそ、土地の色を失わずに発展を続けることができているのでしょう。 個人の話になりますと、風水的に吉相とされる空間にいると効果が実際に現れる前から不思議と心が明るくなって自信がつき、何でもうまくいくような気持ちになってきます。それこそがまず風水の第一の効果ともいえます。 淀みなく流れる大地の気と共存しながら運気を向上させたいのであれば、風水に関して深い知識を持つ占い師が在籍しているみん電占いの風水鑑定をおすすめしています。 対面で話しにくい悩みがあったり誰にも占ったことを知られたくなかったりする場合や、自宅に知らない人を入れたくないけれど風水を診てもらいたいという場合も、電話占いなら安心して鑑定を受けることができますよ。