開運方位学とは?
開運方位学について
開運方位学とは人それぞれが持つ吉方位を占う占術です。日本では九星気学を用いる方位学が一般的で、これは自身の本命星から割り出された吉方位に移動することで、災難を避け運勢を向上させるというものになります。開運方位学という占術名の他、九星方位学や単に方位学と呼ばれることもあります。 開運方位学では自分の基点を現在住んでいる場所と考え、その場所から引っ越しや旅行をしたり買い物や出張に行ったりするなど、移動する時に向かう方角には吉凶があり、単純に言えばその吉凶を判別することによって悪い方位を避け、良い方位に移動することで開運ができたり災難を避けたりすることができるというものです。 方位の吉凶を判別するためには時期、目的地の種別、距離、期間なども要素として加味されるので、方位学に関する深い知識が必要となってきます。またそれぞれの方位別に働きの違いがありますから、その情報量は膨大なものとなります。
開運方位学の歴史
開運方位学の基となる九星気学は、日本の気学の祖として名高い園田真次朗氏(1876~1961)が1924年に創始した日本発祥の占術であり、その九星気学によって占えるものの1つが開運方位学ということになります。 九星気学が成立し一般に普及したのは近代になってからではありますが、その起源となったのは古代中国の陰陽五行説とされており、源流をたどっていけば実に4000年以上もの歴史がある占術ということになります。陰陽五行説が中国から朝鮮を経由して日本へ渡ってきたのは5世紀から6世紀頃のことです。 方位に吉凶を当てはめる方位学の考えは、安倍晴明の活躍でも知られる陰陽道の「方忌み」「方違え」に活用されており、平安時代においては貴族の生活に欠かせない占術でした。 はっきりとした歴史や記録が残されていないのは、九星気学の基になった九星術や陰陽五行説に関する研究が大変秘匿性の高いものであったことが理由と考えられます。かつては高貴な身分の者やその道の専門家だけが扱える秘術とされ、公には知らされず秘密裏に研究が行われていました。
開運方位学は占術であり学問でもある
占いや占術と聞くと、私たちはどうしても霊的な力やスピリチュアルの存在を想像してしまうことが多いと思います。現代の日本では占い=非科学的なものという考えが一般的で、専門の研究者はいるものの科学や物理学などの根拠がある学問とは切り離されたものとして扱われています。 しかし開運方位学の基となる陰陽五行説は、日本の風土や文化に合わせて陰陽道へと形を変え、国を挙げて研究や編纂が行われていました。陰陽道は天文学や暦学、自然哲学などに関する研究を行い、それによって物事の吉凶を判断したり方位の良し悪しを判断したりするという、占術でありながらも一種の学問に近いものでもあったのです。 陰陽道を扱う専門家が安倍晴明の存在でもよく知られる陰陽師です。安倍晴明については数多くの超自然的な逸話があるためフィクション作品の登場人物になることが多いですが、れっきとした実在の人物であり、生前は現代でいう官僚のような役職に就いていました。 陰陽師が所属していた陰陽寮という機関は飛鳥時代に天皇の勅令によって設置され、その後明治時代に解体されるまで約1200年もの間、政府機関として機能していました。 このように開運方位学に繋がる研究はつい150年ほど前までは政治などに密接に関わっていたものです。開運方位学によって得られる効果は数多くの知識人による研究の賜物とも言えるでしょう。
方位の判別方法
開運方位学では生まれ年によって決まる運命星を基に方位の吉凶を判別します。たとえば1986年生まれの人なら運命星は五黄土星となるので、五黄土星にとって相性のいい方位が吉方位、相性が悪い方位が凶方位となります。 吉凶それぞれの方位には変動があり、いつでも一定しているわけではありません。年、月、日ごとにそれぞれに異なる吉方位と凶方位があり、星の運行状況によって変わっていきます。 ですから自分の吉方位に出かける時や凶方位を避ける時は、方位だけでなく移動する時期を考慮することも大切です。
開運方位学と風水の違い
開運方位学と風水は方角を重要視する点は共通していますし、根源となる思想は同じものなのですが、カバーする範囲に違いがあります。 開運方位学は自宅を基点として外に出る場合の吉方位と凶方位を判断するものであり、風水は主に家の中の相や自宅が建っている土地を鑑定して吉凶を判断し、悪いところがあれば何かしらの対処をして良い気を取り込める流れを作るというものです。 ですから同じ開運を目的にするにしても、引っ越しや旅行、外出など自宅から離れて行うものには開運方位学が役立ちますが、自宅を建てる土地の特徴や間取り、内装に関して知りたい場合は風水を参考にするといいでしょう。
方位学の種類
日本では九星気学を用いる方位学が主流であることをお伝えしましたが、方位学には他にも種類があります。 その1つが奇門遁甲(きもんとんこう)という理論を用いた方位学です。奇門遁甲は三国志の時代に中国で用いられていた方位学で、より複雑な解釈が必要なものとなります。九星気学による方位学がじっくり時間をかけて効果を現すのに対し、奇門遁甲による方位学は即効性が高く持続性は低いといわれます。 もう1つが金函玉鏡(きんかぎょくとう)という理論を用いたもので、こちらも中国の方位学となります。金函玉鏡は「玉埋め法」という方法で方位の吉凶を判別します。 どちらも効果は高いと言われていますが、日本には九星気学に精通した占い師に比べて奇門遁甲や金函玉鏡の正しい知識を持つ占い師が少ないので、日本国内で占うなら九星気学を基にした方位学が一般的となっています。
開運方位学で占えること
開運方位学は移動を伴う行動を起こす際に役立つ占術です。移動した場所に定住する引っ越し、旅行や出張、留学など何日も自宅を空けて遠出する時はもちろん、ちょっと近場まで外出する時でも、開運方位学で導き出した結果を元に目的地を決めることで運を向上させられるといいます。 それでは開運方位学で占えることについて、その例を具体的にご紹介していきましょう。
開運旅行に適した時期と方位
パワースポット巡りを目的とした旅行に行く時は、自分の吉方位を知ってその方角に行くことによってより大きなパワーに触れることができたり、運気を大きく向上させたりすることができるといわれます。 また吉方位に旅行をする時は、自宅から100㎞以上離れた場所に3泊4日以上するというのが基本となり、自宅からの距離が遠ければ遠いほど、また旅行の期間が長いほど、開運効果が大きくなるとされています。
引っ越しに最適な方位
開運方位学で最も重要視されるのが引っ越しの方位です。九星気学を基にした方位学は開運効果が時間をかけてゆっくり現れるため、住居そのものを移す引っ越しは方位学の力を実感しやすくなります。 転勤などの事情で凶方位への引っ越しを避けられない場合は、1度吉方位方向に向かってから本来の引っ越し先に向かう「方違え」という方法もあります。 もちろん引っ越しでも方位だけでなく時期も重要となりますので、その点を忘れないようにしましょう。
デートを成功させる方位
開運方位学は1日だけの日帰りデートにも活用することができます。デートや買い物などちょっとした外出の時は、日盤という方位盤を用いることが一般的です。 次のデートで告白をしようと考えている時や、どうしても失敗させたくないデートの時には、災難を避けられるように方位学を基に行き先を決めてみてください。
転職や留学に最適な方位
転職先や留学先を探す時にも開運方位学は役立ちます。自宅から見て吉方位にある企業や国を選べば、抱えている問題の改善を見込めたり、より多くの成果を得ることができたりするといわれています。 転職や留学の時期が既に決まっているのであれば、その時期の吉方位と凶方位を占い、逆に行き先が決まっていても時期が決まっていないのであれば、行動を起こすのに適した時期を占いましょう。
開運方位学占いをするときに占い師に伝えると良いこと
移動を伴う様々な行動を起こす時に役立つ開運方位学。効果を得るためには正しい方位と時期を導き出すことが重要です。 では、開運方位学を使った占いをしてもらう際には、占い師にどのような質問や要望を伝えるとより良い占いが受けられるのでしょうか?
開運旅行に適した方位を知りたい
近頃は縁結び女子旅や御朱印巡り、パワースポット巡りなど、開運旅行と呼ばれる旅行が人気となっています。せっかく時間とお金を費やして開運旅行に行くなら、できるだけ大きな効果を得たいものですよね。 旅行の行き先で迷っている時は、どんな運気を主に上げたいのかを占い師に伝えれば、その運気を上げるために適した方位や行き先、出発日などを占ってもらえます。
引っ越しで運勢を向上させたい
運気が膠着状態にあると感じていたり、なかなか解決できない問題を抱えていたりする時は、思い切って吉方位への引っ越しを考えてみるのも1つの手段です。 引っ越しでより大きな開運効果を得るためには少なくとも、年・月・日盤それぞれの吉方位、出発に適した日時、どのぐらいの距離の場所に引っ越すべきかぐらいは占ってもらいましょう。 さらに現在抱えている悩みや向上させたい運気を伝えることで、より詳細な情報を占ってもらうことが可能です。
転職を成功させたい
転職に開運方位学を活かしたい場合は、転職したい職種と改善したい問題を占い師に伝えて占ってもらいましょう。 収入をアップさせたいのか、収入が多少下がっても心穏やかに仕事をしたいのかなどの違いでも、結果は変わってきます。 また九星気学によって自分に適した職業を併せて占ってもらうこともできます。
恋愛を充実させたい
開運方位学は恋人がほしい、好きな人ともっと親密になりたい、良縁に恵まれたいなど、恋愛運の向上を願っている人にもおすすめの占術です。 方位学では目的によって吉方位が変わってくるので、恋愛運を上げたいならそのことをしっかりと占い師に伝えましょう。どんな人と出会ってどんな結婚をしたいのかなど、具体的なイメージを伝えればさらに詳細に占ってもらうことができるでしょう。
開運方位学は電話占いでも占える?
電話占いには九星気学を得意としている占い師が多数在籍していますので、開運方位学の鑑定を受けることがもちろん可能です。 対面せずに電話1本で鑑定を受けられる上に、人それぞれの吉方位や凶方位だけでなく適職や相性も占ってもらえますし、適切なアドバイスを受けられるので、本格的な占いを受けたことがないという方も安心して占ってもらうことができるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?かいつまんだ内容にはなりますが、開運方位学についてご紹介してみました。 開運方位学は日々何かしらの目的を持って移動をする私たちの生活に密着している占術です。移動する方位を選ぶだけで運気を上げたり災難を避けたりすることができるなら、なるべく活用していきたいものですよね。 みん電占いには九星気学によって様々な悩みを解決してきた実力のある占い師が在籍していますので、自信を持っておすすめしています。 人に相談しづらい悩みを抱えている方や占いを受けたことを他人に知られたくない方、今までプロの占いを受けたことがなく期待と不安が半々な方にも気軽に利用していただくことができますので、ぜひご活用ください。