KAKA の気まぐれブログ〜木の気持ち短歌〜
あれ、交差点の木がない…いつの間に。
私たちの生活に当たり前のようにあった木が、人間の都合で姿を消してしまう。
それでも木は、ただ立ち続けた日々を胸に刻み、今は風に声をまかせるしかないのだろう。
―――人の都合 気にせず立ち 暮らした日々
今は風に 声をまかせる―――
一方で、神社の敬われた樹木は、今日も雨に濡れ、幹や枝を洗われるように生き返る。
しずくひとつひとつが命の鼓動となり、昨日の影さえ光に変えてしまう力を持つ。
――― 雨しずく 葉に宿りて 息を吹く
昨日の影も 光に変わる―――
木は、私たちのように言葉で語らない。
しかし、その根や幹、葉や枝に、日々の営みや自然の変化を静かに蓄えている。
消えた木の記憶も、雨に濡れた木の息吹も、すべては自然の循環の中で、静かに生き続ける。
■木の哲学は、人間の勝手さも、自然の恵みも受け入れることにあるのかもしれない。
そして、目に見える姿は変わっても、命の記憶は、確かにこの地に残るのだ——。
と、樹木さんの声が聴こえる…。
