「今のままでは嫌だけれど、一歩を踏み出すのが怖い。」そんな気持ちを抱える方は少なくありません。占い師である私から見ると、その不安定な心はとても自然なもの。誰だって新しい一歩には不安がつきもの。
けれど、変化を望む心は、あなた自身が持つ大切なサイン。今回は、心の動きの視点も交えながら、ほんの少しだけ勇気を出すためのステップをお伝えしますね。
変化への怖れは当たり前のこと
まずは、変化させたいと思う気持ちを肯定してあげましょう。むしろ、心のどこかで「変わりたい」と感じられるあなたは、すでにその変化のための十分な素質を持っています。
人は一般的に、“未知の世界”に対して不安を抱く生き物です。行動に踏み出せないのは、未知へと飛び込む際の自然な防御反応とも言えます。つまり、変化に対して「怖い」と抵抗してしまうこと自体はごく当たり前で、あなたがおかしいわけではないのです。
ハジマリは小さな一歩から
では、どうしたら一歩を踏み出せるのでしょうか。
ポイントは「小さな行動」を選ぶことです。
たとえば、「新しい趣味を始めたい」と考えているなら、まずは趣味について調べるだけ、道具を見に行くだけ、友人に相談するだけ。これらは大きな決断ではありませんが、「今までと違う行動」を起こすための小さなきっかけになります。
たとえば、気になっている方へのアプローチだったら、突然LINEを聞いたり、突然告白したりはせず、まずは、その方の周りの方や知る人から話を聞いてみたり、挨拶だけでもしてみたり、何か質問などをきっかけに話題を作ってみたり。そこから会話を増やしたりと段階をおっていく、というのも小さな行動の繰り返し。
たとえば、引っ越しなら、突然契約はせずに、気になる街を歩いてみたり、周辺の駅や日常の買い物にいく店はどうかな?と下調べしたりしますよね。これも小さな行動の繰り返し。
こうした小さな行動の積み重ねが、自分は進んでいけるぞ!という“自己効力感”を高める効果になってくるのです。それを積み重ねていくと、自分自身を信じる気持ちが育まれ、より大きなステップにも挑戦しやすくなるのです。
変化のイメージを明確にする
まだ小さな行動を起こすのにも抵抗があると思ったら、心の中の声を整理することも有効です。
「なんだか怖い」や「自信がない」といった漠然とした不安をノートに書き出してみましょう。文字にすることで気持ちが客観視でき、「何が本当に不安なのか」がわかりやすくなります。
たとえば、「失敗するのが怖い」と気づけば、その失敗が本当に自分にとって大ダメージなのか?どの部分のダメージが大きいのか?と、よく考えてみると、意外とそうでも部分も見えてきたりします。
そして、その失敗しないための小さな行動は何があるかな?と考えていくこともできますよね。こうして不安を言語化すると、心の中に溜まっていた霧が晴れていくような感覚を得られます。
同時に、変化に対して、あなたが求める未来の姿をできる限り具体的に書き出してみましょう。理想の暮らし、理想の人間関係、理想の自分らしさ…それらを頭の中で自由に描くことで「そのためには一歩踏み出さなくちゃ」と内なる声が応援してくれます。
成功だけでなく「経験そのもの」を価値づける
最後に、「あれもこれも頑張らなきゃ」と欲張りすぎないことも大切。小さな行動を一つ達成できたら、まずは達成できたことを自分で認めてあげましょう。「ちゃんと一歩踏み出せた!」と自分をほめてあげることが、次のステップへの原動力になります。
もし、踏み出した結果が思っていたようにウマくいってなくても「試してみる」こと自体が、価値のある経験だと思い直してみて。小さなステップを積み重ねていくからこそ、方向修整は効きやすいのですから。行動した事実が自分を変化させ、成長させていきます。その積み重ねが、いつかあなたを本当の理想の場所へと導いてくれるのです。
さいごに
変わりたい気持ちを大事に抱え、その気持ちを少しずつ行動に変えていく。あなたにはその力が備わっています。まずは、小さな行動から始めてみましょう。そうすれば、いつの間にか、あなたはもう“変化”という新しい舞台の上で、堂々と踊りはじめているはずです。
まずは「やってみよう!」という気持ちを胸に、ほんの少し足を前に出してみてください。
変わりたいけど勇気が出ないとき、まずはここから
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