これは大昔のリトル白の本当にあったお話•*¨*•.¸¸♬
リトル白には数々の武勇伝がある(笑)
親が良く幼少期の頃の子供の話を子供の恋人にして面白がるというやつね!
リトル白にはその類の逸話が数多くある。そのうちの一つをちょこっとだけ語ってみよう。
初めてのオカンへのBDプレゼント♪
白が5歳の頃、大好きなオカンに初めての誕生日プレゼントをあげようと毎月のお小遣いをせっせと貯金していた。そして誕生日当日、オカンがいつも身に付けていたスーパーで500円の香水を少しお洒落にラッピングしてもらって意気揚々とオカンにプレゼントした。
僕にとってのオカンはスーマリのピーチ姫のような存在だった。
それを見ていたクッパ大王のようなDVオヤジが5歳の僕を思いっきり罵り始めた。
「ふざけんなよお前!親からもらった小遣いで買うてなんが誕生日プレゼントか!男やったら自分で稼いでプレゼントしてみれやクソガキ!」
僕は自分のオカンに対する愛を一瞬で全否定されムカつくやら悔しいやら哀しいやらもう情緒はグチャグチャデその場で号泣し何か言ってたような気もするが何言ってたか覚えてない。それを見たオヤジは面白がって更に挑発する。そんなに悔しいなら自分で稼いで来い。そう言って家の玄関わきの倉庫に向かってオヤジは闊歩していった。
当時の我が家はアサリやイカの塩辛などの海産物の行商を生業としていた。オヤジは僕の自転車の後ろにカゴを固定しその中に5kgのアサリを積んで売れるもんなら売ってみろと嗾けてきた。
引っ込みのつかなかった僕はアサリを積んだ自転車に乗りやむを得ず家を出た。
どこへ行こう、、、帰って謝ろうか、、、許してくれるかな、、、でも何にも悪いことしてないのに、、、そもそもアイツなんなん、、、僕が大きくなったらいつかアイツ、、、などと考えながらふと閃いた!
オカンと保育園帰りによく買い物に行った市場へ行こう!
そして市場の人たちに事情を話して助けてもらおう。
こう言ってはなんだが5歳当時の白はメチャクチャ可愛かったw
色は白くて髪は薄茶色でまるでハーフのようなキッズだったのだ。そのルックスのお陰で市場のおばちゃん達の間ではかなりの人気者だった。もしかしたらあのおばちゃん達が助けてくれるかもしれない。僕は半信半疑な気持ちで自転車を市場まで転がした。
読みはドンピシャで的中した!
僕は魚屋のおばちゃんの所へ行き事情を話したらなんとそのおばちゃんは自分のお店のド真ん前に僕の自転車を置いて一緒にアサリを売ってくれた!おばちゃんの大声に習って僕も大声で客引きをする「いらっしゃい、いらっしゃい!取れたてのアサリが美味しいよー!」
あっと言う間だった。同じ市場の八百屋さんや果物屋さんのおばちゃんを始め沢山の人たちが列を作り僕のアサリを買い求めてくれた。そして5kgのアサリはあっという間にSOLDOUT!僕はおばちゃんにお礼を言って全速力で家に帰った。行く時と違って自転車は軽くペダルを漕ぐたびに鳴る小銭のチャリ音が気持ちよかった。
帰宅した。オヤジがニヤニヤしていた。
「どうやったんか?ちーとは売れたんか?」
嗜めるように成果を聞いてきたオヤジにこれでもかとばかりに腰に巻いた前掛けのポッケから5000円前後はあったと思われるお札と小銭を取り出しその場にばら撒いてやった!
オヤジとオカンは目を真ん丸にして驚きそして、喜んでいた♬
恐らく生涯一オヤジに褒められた出来事だった。死ぬほど嬉しかった。
確かに親におもちゃを買ってもらうのも嬉しいがそんなの比じゃなかった。僕を認めてくれた。僕という一人のキッズに生産性を感じてくれた。
5歳の子供ながらに僕は思った。何かをやり遂げて培った成功体験は何かをプレゼントしてもらう事より嬉しい。白少年は自己肯定感に満ち溢れていた。
その気付きは大人になった今の僕にも影響を与えており、人は何かを直接プレゼントするより自分で努力して買ったものや行ったことを褒めてあげたり功績を認めてあげる事の方がより大きな喜びを感じるのだと幼少期の経験から感じるのだ。
なんか書きながら懐かしくて少し涙が出てきちゃったけどw、今はもういないあのろくでなしのDVオヤジの教育もまんざらじゃなかったってことかな(#^^#)
そう、初めてのオカンへの誕生日プレゼントは、
大人になった今でも僕の中で確固たる価値観として息づいている。
Now On Station♪