信頼の、その先へ
― 鑑定の価値と、私自身が担う責任 ―
はじめに
以前、私はこのブログで、鑑定とは占い師が一方的に答えをお渡しするものではなく、相談者様との信頼関係の中で、共に理解を深め、未来へ向かう道を見つけていくものだと綴りました。
今も、その考えに変わりはありません。
むしろ、日々さまざまな方々と向き合うほどに、信頼というものが、いかに尊く、そして責任の伴うものであるかを感じています。
この度、鑑定料金の改定という一つの節目を迎えました。
この機会に、私自身が鑑定という仕事に何を求め、これから何を大切にしていきたいのか。
改めて、自分自身の言葉でお伝えしたいと思います。
鑑定料金の改定に寄せて
今回の料金改定は、私にとって、単なる金額の変更ではありません。
これまで積み重ねてきた経験に甘えることなく、鑑定師として、もう一段高いところを目指していくための、自分自身への新たな決意でもあります。
もちろん、料金が変わったからといって、私自身の能力や鑑定の質が、突然大きく変わるわけではありません。
長年この仕事に携わってきたからこそ、まだ学ぶべきことがあり、磨き続けるべきものがあることも、よく理解しているつもりです。
だからこそ、今回の改定を一つの区切りとして、これまで以上に自分の鑑定を見つめ直し、その精度と深さを追求していきたいと考えています。
同時に、鑑定を受けてくださる皆様にとって、今回の改定が決して小さなご負担ではないことも承知しています。
大切なお時間と費用をかけて、私のもとを訪れてくださること。
その選択の重みを、決して当たり前のこととして受け止めてはならないと思っています。
一分一分の時間に、責任を持つということ
私の鑑定では、ご相談の背景やお気持ちを丁寧に受け取りながら、目に見えない世界から伝わるものと、現実に起きている事柄を重ね合わせていきます。
そのため、お話の内容によっては、一定のお時間をいただくことがあります。
それは、ただ長くお話をするためではありません。
表面的な答えだけを急いでお渡しするのではなく、なぜそのような状況が生まれているのか、そこからどのような可能性が見えてくるのかを、できる限り丁寧に読み解いていきたいからです。
一方で、必要以上に鑑定時間を延ばすことは、私の望む姿ではありません。
お伝えすべきことが整ったのであれば、その時点で鑑定を終えることも、誠実さの一つだと考えています。
限られた時間の中で、どれだけ深く向き合えるのか。
どれだけ分かりやすく、そして心に届く言葉でお伝えできるのか。
これからは、その一分一分の意味を、今まで以上に大切にしていきたいと思っています。
期待に応えることと、信頼を守ること
鑑定師として経験を重ねるほどに、相談者様から寄せていただく期待の大きさも感じるようになりました。
しかし、期待に応えるということは、必ずしも望まれる答えをお伝えすることではないと、私は考えています。
ときには、ご自身が思い描いていた未来とは異なる流れが映ることもあります。
また、今すぐ結論を出すよりも、少し時間をかけてお気持ちや状況を整えていくことが大切だと感じる場合もあります。
そのようなときこそ、言葉の選び方や伝え方に、鑑定師としての姿勢が表れるのではないでしょうか。
ただ結果を伝えるのではなく、その言葉を受け取る方の心にも思いを寄せること。
必要なことは誠実にお伝えしながらも、その方の希望や尊厳を大切にすること。
そして、最後にご自身の人生を選び取る力は、相談者様の中にあると信じること。
私が守り続けたいのは、そのような信頼関係です。
鑑定を終えた、その先に
鑑定が終わり、お電話をお切りになったあとも、相談者様の人生は続いていきます。
私にとって大切なのは、鑑定中にどれだけ多くのことをお伝えできたかということだけではありません。
鑑定を終えたあと、少しでも心が軽くなっていること。
混乱していたお気持ちが整理され、ご自身の進む方向を、以前よりも穏やかな心で見つめられるようになっていること。
そして、私との時間が、ご自身の力で前へ進むための小さな支えになっていること。
そのような鑑定でありたいと願っています。
鑑定後のフォローメールも、その想いを形にするための大切な時間です。
お電話の中では伝えきれなかったことや、改めて心に留めていただきたい言葉を、一人ひとりに合わせて綴っています。
鑑定の時間だけで完結するのではなく、その後の日常の中でも、必要なときに振り返っていただける言葉を残したい。
それもまた、私なりの向き合い方です。
結び ― これからの私の約束
今回の料金改定を通して、私は改めて、鑑定の価値とは何かを考えています。
それは、価格によって決まるものでも、長い経験だけで保証されるものでもないのでしょう。
一つひとつのご縁に真摯に向き合い、その積み重ねの中で、少しずつ信頼として育まれていくものだと思います。
だからこそ、私はこれからも学び続けます。
見えているものをより深く読み解く力を磨き、伝える言葉を研ぎ澄ませ、相談者様の心に寄り添う姿勢を忘れずにいたいと思います。
そして、これまで私を信頼し、支えてくださった皆様への感謝を、これからの鑑定の中でお返ししていきたいと考えています。
私自身、まだ成長の途中にあります。
けれど、その歩みを止めるつもりはありません。
これまで築いてきた信頼を大切にしながら、その先にある、より深い理解と、より温かな鑑定を目指して。
いつか振り返ったときに、今回の節目が、鑑定師としての私をさらに成長させてくれたと感じられるように。
これからも、皆様の大切な人生のひとときに、誠実に向き合い続けてまいります。
そして、ご縁をいただいた皆様が、ご自身の足で、希望ある未来へと歩んでいかれることを、心から願っています。