御神籤

御神籤とは?

御神籤について

神社やお寺で運試しにと引く人も多い御神籤。自らの運勢を最もシンプルともいえる方法で占える御神籤は、神社やお寺へ行くとつい引きたくなってしまいますよね。友達と一緒に行くと、その場の雰囲気で何となく御神籤を引いてみる……なんて人も少なくないのではないでしょうか? 実際、普段特に御神籤に対して強く意識することなく、何とはなしに引いている人は多いようなのです。御神籤のルーツや注目すべきポイント、そして御神籤に関する豆知識を知れば、次から御神籤を引くときに今までとはちょっと違った気分で引くことができるかもしれません。 今回は、そんなとても身近な占い・御神籤について紹介していきます。

御神籤は神様からのアドバイス

御神籤というのは、人が神様からのお告げを受け取るための方法のひとつであると言えます。引いた御神籤に書いてある“縁談”“金運”“失せ物”など細かく分けて書かれてある運勢、そのひとつひとつが神様からのアドバイスなのです。 もし、今特別に悩んでいることや迷っていることがあるのなら、御神籤を引く際に強く願ってみましょう。 「悩みを解決したい!」「どうしたらいいか分からないから教えてください!」……そんな風に強く気持ちを込め、御神籤を引いたなら、そこにはきっと、神様からあなたへの迷っていること、悩んでいることへの適切なアドバイスが書かれていることでしょう。

御神籤の歴史

御神籤は、神社やお寺で引くことができますが、一番最初に御神籤が生まれたのは天台宗・比叡山延暦寺であると言われています。延暦寺の高僧であった良源が延暦12年に“元三大師みくじ”なるものが、御神籤のルーツなのです。 ただし、この頃の御神籤は現在のように細かく分けて運勢を記すというものではありませんでした。良源は、漢詩に人の運勢を乗せて吉凶を伝えていたと言われているのです。現在の御神籤にも、漢文や和歌が載せられていますが、これは良源が作った最初の御神籤の名残だと言って良いでしょう。 現代の御神籤の形になったのは江戸時代に入ってからですから、長い間、“御神籤=漢詩”であったというわけです。また、神様からのお告げを意味する“御神籤”という漢字も、江戸時代に入ってから当てられるようになったものです。 お寺が発祥なのですから、確かに“神”という字を使うのには違和感がありますね。御神籤という漢字だけでなく、“御御籤”や“お御籤”という書き方もあります。お寺や神社、それぞれで漢字を使い分けているようです。 神様からのお告げを得るための御神籤は、平安時代には「公平かつ正式な判断ができる」ことから、政治の場にも多く用いられる機会があったようです。国の政治を動かす時や、将軍や名のある家の後継者を決める際には、この御神籤を使っていたという史実も残っています。 シンプルだけれど、公平であり、尚且つ、その答えには神様の意志が込められている、そんな御神籤は古くから神聖なもので公正・公平な判断ができるものとしていざという時に活用されてきたのですね。

御神籤の解釈のしかたは自由!

雑誌で星占いを見たときは、“今月の○○座の運勢は”などと書かれていることがあります。あれは、一定期間の星の配置だけを見て、その期間だけに焦点を当て、運勢を紹介しているからです。 では、御神籤はどのくらい先までの未来について教えてくれているのでしょうか?一度引いた御神籤に書かれている神様の言葉は、どのくらい先の未来までについて教えてくれているのでしょう。 実は、御神籤に書いている神様から言葉に関する期限に対する解釈というのは、“引く人の自由”なのです。御神籤を引く際に、心の中で「この先1ヶ月」とか、「今年1年」と自分の占いたい期間を強く念じるのです。 時には、「次に御神籤を引く機会があるまで」なんてアバウトに念じることもあるかもしれませんが、それでもかまいません。あなたが念じた期間の運勢を、神様が教えてくれますよ。

意外と知らない御神籤の豆知識

大吉や大凶は良し悪しが分かるものの、吉・小吉・中吉・末吉などは、どれが一番良い結果になるのか、もしかしたらふっと気になったことがある人もいるかもしれません。 また、御神籤を見た後、その御神籤をどうするのが一番良いのか、ご存じでしょうか?これまで何となくでやり過ごしていた、言われてみると意外に知らなかった、豆知識について紹介してみます。

御神籤を引く前に参拝を済ませる

神社やお寺に到着していきなり御神籤を引く、というのは、実は間違いなのです。御神籤を引くのは、お参りを終えた後がベスト。お参りの際に、自分が御神籤で何を知りたいのか、何を願っているのかを伝えた後のほうが、知りたい結果が得られるといわれています。 もちろん、参拝前の手水所でのお清めや、神社であれば二礼二拍手一礼のマナーなども忘れないようにしてくださいね。

御神籤の正しい順番は?

実際のところ、御神籤の結果は、どれが一番良くて、どれが一番悪いの?御神籤を引いたことがある人なら、一度は気になったことがあるかもしれません。大吉や大凶などは一番良い、一番悪いと分かるかもしれませんが、問題は、大吉以降の“吉”の順番ではないでしょうか? それぞれの神社、お寺によって、種類や順番については違いが見られることもありますが、基本的には、良い順番として大吉、中吉、小吉、吉、半吉、末吉、末小吉、凶、小凶、半凶、末凶、大凶となっています。 ただし、京都の伏見稲荷などは大大吉などを含め全部で17種類もあったり、場所によっては中吉より吉のほうが良いとしているところもあったりします。それぞれの神社、お寺で細かな違いがありますから、気になるのであれば、社務所などで聞いてみると良いでしょう。お守りを売っている場所や、巫女さんに聞いても教えてくれますよ。

御神籤を引いたあとはどうしたらいい?

御神籤を引いた後は、いつもどうしていますか?最近では、御神籤を結ぶための場所が用意されており、御神籤を引いて内容を確認したらそこに結びつけて帰る、という人も多いことでしょう。 良い結果が出たら持って帰るけれど、悪い結果が出たら厄落としに結びつけて帰る、という線引きをしている人もいるようですね。 ですが、古くは、神社やお寺の境内には、ああいった“御神籤を結ぶ専用の場所”というものは用意されていませんでした。いつからか、悪い結果が出てしまったら、境内の木に御神籤を結び、厄を落として帰るという風潮が一般的となってしまいました。 これが原因で境内のご神木が枯れてしまうなどの問題が起こり、その結果境内の木に結ばないよう、御神籤を結びつけるための場所が用意されたのです。 けれど、正式には、御神籤を引いて得た神様からのアドバイスを境内に結んで帰るというのは、正しい方法ではないのです。御神籤の結果がどうであれ、いただいた神様からの進言、助言はありがたく受け取り、次の御神籤を引くまではお財布や定期入れ、小銭入れなど普段から持ち歩くものに入れ、肌身離さず持っておくようにしましょう。 そして、ふとしたときに御神籤を取り出して、読み返してみましょう。その時に自身が不安に思っていることや、悩んでいることへの解決策が目に留まるかもしれません。

実は結果より大切なことが書いてあるのは……?

御神籤を引いて最初に目が行くのは“大吉”や“吉”、“凶”などと書かれた部分ではないでしょうか。そして、その後に自分が知りたかった恋愛や仕事、待ち人や健康に関する項目をひとつひとつチェックしていくという人は多いと思います。 けれど、それと同時にそこまでしか御神籤を見ていない人が多いのも事実です。実は、御神籤で最も大切なことが書かれているのは、そこではないのです。御神籤を開くと、中には漢詩であったり、和歌であったりと、ちょっと読み解くのが難しい古い言葉を使った文章が書かれています。 運勢の結果そのものより、この漢詩や和歌にこそ、神様があなたへ伝えたいことが込められているのだと考えるようにしましょう。漢詩などは読み方が難しいこともありますが、学生時代に習った“レ点”などをうまく活用し、少しずつで良いので意味を理解できるよう、読み解いていってみてください。 あなたが悩んでいることを解決できるヒントを、神様が与えてくれています。

御神籤占いをするときに占い師に伝えた方が良いこと

御神籤占いは、神社やお寺にいって自ら引くだけでなく、占い師に依頼するという形で引くこともできます。自らの手で引かなければ意味がないように感じるかもしれませんが、最近では電話占いが流行し、御神籤も電話占いで引くことができるようになっているのです。 そして、そこで得られる結果や効力は、自分で引いた御神籤と何ら変わりはありません。ただ、御神籤は占星術とは違って自身の生年月日などのデータを使うわけではありません。必要なのは気持ちひとつ。だからこそ、強く念じることが、神様から正しくアドバイスを受けるにあたって最も重要なことになるのです。

自分が知りたいことを強く願うことが大切

御神籤は、失せ物、縁談、健康、仕事、待ち人など、たくさんの項目が設けられていて、それぞれにひと言ずつ、神様からのメッセージが添えられています。 そのため、何となくで御神籤を引いてすべての項目を何となく流し読みしているという人も少なくないようです。 けれど、本来御神籤を引く際には、“今自分が一番知りたいこと”を強く願って引くべきなのです。思いを込めて引いた御神籤の中の、数多くある項目の中でも、自分が知りたいと思っている項目をチェックしてみてください。 そこに記されているのが、あなたが知りたかったことへの神様からのアドバイスなのです。その場の雰囲気で何となく引いて何となく結果を確認する……というのでは、本当に知りたいことの答えをきちんと受け取ることができません。 御神籤を引くのにも“集中力”が必要なのです。

“結果”として受け取るのではなく“アドバイス”として受け取る

御神籤に書かれている運勢を見ると、“結果がこうなる”と言われているよりは、「もう少し待ってごらんなさい」とか、「気をつけなければいけませんよ」と諭されているように感じませんか? 御神籤で得られるのは、あなたの運勢の“結果”ではありません。あくまで、参考にするための“アドバイス”なのです。だからこそ、結果が良くなくても、「あとはどんどん運気が上昇していくだけだ!」と考えるようにしましょう。 反対に、良い結果が出たなら、「この調子を維持していこう!」とさらに前向きに考えてみてください。“大吉”とか“小吉”という結果しか見ないのは損ですよ。結果があまり良くなくても、アドバイスとして書かれていることは非常に前向きかもしれません。 神様からのアドバイスを、どう受け取り、今後の生活に役立てていくかを考えてみるようにしましょう。

御神籤は電話占いでも占える?

御神籤は、電話占いでも占ってもらうことができます。電話越しに占い師の手によって御神籤を引いてもらい、その結果を教えてもらうという流れになります。 自分で引いていないから、本当に自分の運勢が占われているか不安だという声もありますが、むしろ電話占いで御神籤を引いてもらうことは大きなメリットがあるのです。 そのメリットとは、「御神籤に書かれている神様からのアドバイスについて、占い師がきちんと説明してくれること」です。自分で引いて御神籤の内容を確認しても、書いてある内容が難しくて上手く解釈ができないこともあります。 電話占いであれば、神様からの言葉について、どのような意味なのか、今後この言葉をもとにどのように生活していけばいいのかを、占い師が丁寧に教えてくれます。

まとめ

筒を振って中から出てきた木の棒に書いてある数字の引き出しから紙をとる。たくさんの御神籤が入っている箱の中に手を入れて、直感的に一枚を抜き出す。 御神籤の引きかたにはいくつか種類がありますが、そのどれもが、とてもシンプル。それでもどこかドキドキしたり、ワクワクしたりと、心が躍る感覚になりますね。 そこで得られた神様からの言葉は、きっと明日からの毎日に役立てることができ、そして毎日を今よりもっと幸せで豊かにすることができる、そんな力を秘めていることでしょう。 御神籤を引いて、運試しと思いながら引くもよし。悩みを解決するために神様に頼るという気持ちで引くもよし。大切なのは、引く前も、そして引いた後も、ポジティブな気持ちで御神籤と向き合うことです。思っていたような言葉が得られなくても、きっとそこには未来を明るくする素敵な言葉が隠されているはずですよ。